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2012-12-26

書評:Modern Operating System (3e)




米国留学中にガッツリ読まされた本です。Modern Operating System (3e) は日本語訳がまだなので、もしこれから読むならこちらの方を読んだ方が良いと思います。

本書は、OSの概念から始まり、Process や Filesystem,Memory や I/O などの基本的な機構を一つずつ章分けして解説している本になっています。各章末にある問題は、実際に考えてみるととメチャクチャ面白いので、もしよければ章末問題もやってみると良いと思います。

少し全般的な話になっていまいますが、どうしても邦訳だと変な日本語になってしまいがちだと感じています(英語→日本語の変換がそもそも本質的に難しい作業なのだと感じています)。ただ、実際に原著の方もそんな難しい言葉を使っているかというと、全然そんなことはなくて、かなり丁寧に分かりやすい言葉を(恐らく意図的に)選んで書かれていました。なので、多少英語が苦手でも、こちらの原著を読んで理解した方が、翻訳によるノイズで時間を無駄に割くこともなくなるかな、と個人的には思います。

翻訳された本の全てが悪いとは全く思っていませんが、一方で、やはり専門書の翻訳はかなり厳しいモノがあるなーと、実際に xv6 の翻訳にチャレンジしてみて実感しました。

ご参考になれば幸いです。


書評:デザイニング・インターフェイス(第2版)






僕自身はエンジニアですが、基礎の部分から丁寧に解説されている本なので、デザインについて全く分からないエンジニアでもサクサクと読み進めていけます(というかサクサク読まないと全然読み終わりません)。

第1〜3章ぐらいまでは順々に読むべきだと思いますが、それ以降は各 UI 毎に独立している傾向があるので(完全に独立しているわけでは無いです)、4章以降は好きなところから読んでしまっても大丈夫だと思います。

また、各章は基本的に2つのチャプターに分かれていて、1) 対象となる UI に関する基本的な考え方・使い方を説明するチャプターと、2) その考え方・使い方を使って、実世界の UI 例 (Design Pattern) を分析するチャプターの2つに分かれています。

読了後はライブラリとして使えるので、特にこれから UI を勉強する人については、「UI 設計の基礎力の向上+Design Pattern のライブラリ」として一石二鳥な使い方が出来る本だと思います。

ちなみに、2012年にデザイニング・インターフェイス第2版の勉強会を主催して(※執筆者公認済)、勉強会で使用した資料は全てオンラインで公開してあるので、もしよければこちらもご参考にしてください。

Designing Interface 2e Study Group
http://www.facebook.com/groups/di2e.study/



書評:山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた




次の講演動画を見て、山中先生の具体的な考えに興味が出てきたので購入しました。

「人間万事塞翁が馬」 京都大学iPS細胞研究所所長 山中 伸弥 教授
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ReKaknHHyTM

本書では、上記の講演において、時間の関係で簡潔にせざるを得なかったところを、より具体的に書かれていています。例えば、米国の人はVisionの形成に優れていて、米国に来るアジア人はWork Hard(VM理論)であるとか、米国のプレゼンの授業では動画を撮ってプレゼンターがいないところで Feedback をする (本人を目の前にすると厳しいことが言いづらいから) とか、PADに対する試行錯誤の道程などが具体的に書かれていて、とても参考になりました。

あと、僕がメモした講演動画の簡単な要約ですが、もしよければこちらも参考まで。
==========
1. 万事塞翁が馬
2. 9失敗、1成功

国立研究センター 研修医
鬼教官 じゃまなか
整形外科になりたかったがセンスがな
かった
研究に向いてるのでは?
薬理学で大学に入り直す
整形外科で治せない病気を治したい
例 全身麻痺 下半身切断の高校生
今ないクスリの研究開発 薬理学へ
仮説 実験 仮説 実験の繰り返し

始めての実験
仮説は意外な結果に。ワクワクした!
それを研究して博士号を取得

3つの分かったこと:
1. 科学は驚きに満ちている
2. 必ず実験で確かめる
仮説は当たらないことが多い
仮説をいきなりやらない
3. あまり先生/上司のいうことを信じない
疑ってかかる
先入観を持たない
誰だって間違える

薬だけでは限界。遺伝子改変マウスへ。
ポスドク@gladstone研究所
4年くらい
所長 ロバート めいりー
VW理論を教えてもらう
今後の人生を成功させる秘訣
1. vision
長期的な目的をしっかり持つ
2. work hard
一杯働く。

日本人はよく勉強するが、目的を疎かにしすぎ。
自分は何のために生きているのか?
勉強いっぱいやるのも大事だけど、
長期的な目標について考える時間をちゃんと設けよう。
自分は何のために生きているのか?目を背けずに考えよう。

アメリカ人の場合
ビジョンを作るのが得意
ただ、ワークハードが苦手
アジアからワークハードな人材をたくさん呼び入れる

自分の研究の話
オスもメスのマウスが妊娠してる!?
実際は巨大な肝臓 約5倍
肝臓の癌 apobec1は癌遺伝子だった!
いいと思ったもモノがダメなモノだった!
何故アポベク1は肝臓を悪くしたのか?
癌抑制遺伝子だから癌になる?
ノックアウトマウスを作って検証

癌抑制遺伝子はマウスの形状を形なすのに必須 分化多能性
NAT1はES細胞に作用する
NAT1は分化多能性を持っている

家族の都合により日本に帰国
Post America Depression
PADという鬱病になった

PADの原因:
世界で賞賛されるNAT1の研究が日本では理解されない.
研究はワクワクしてたのに、
いつの間にか楽しくなくなった。
逃げ出したくなった。

幸運なニュース。人間のES細胞ができた。
ES細胞を使って医学の役にたつかも!?
日本でも評価が高まり、奈良先端大学院のPIに。
研究室を持つことに。

ワークハードの無駄使いをしないためにビジョンをしっかり持つ!
目標:ES細胞の初期化. ヤケクソ.
皮膚の細胞に四つの遺伝子を加えると
万能細胞ができた。それがiPS細胞。
多くの人に評価される。

ただ、まだ患者を一人も救っていない。
患者を救うのが本質。これからが大事。

まとめ:
研究は忘れてもいい。
全てが順調にはいかないこと。
挫折、家族の他界、PAD

いい事も悪い事も、万事塞翁が馬:
いいときは用心を。
悪いときは希望を。
やって後悔しよう。
失敗は恥ずかしくない。
==========


2011-08-24

書評:大震災の後で人生について語るということ






国家のリスクと個人のリスクを切り離すための生き方について説かれた本です。「面白いよ」と友人に勧められたので、初めて橘玲さんの本を手にし、読み始めたのですが、とてもタメになりそうな内容が多く書かれていました。今後の生き方の参考になりそうです。

経済学の用語がちりばめられているので、経済学に慣れていない方にはちょっと取っ付きにくい部分もありますが、できれば、エンジニアやデザイナーなどの手に職を持っている方々に読んでもらいたい一品です。


2011-08-16

書評:Agile Web Development with Rails (4e)




三部構成になっていて、始めにインストールやMVCの概念を軽く説明し、次に、Depotというオンラインストアを作りながらRailsの使い方を丁寧に解説している。最後に、Depotを例にしながらRailsの仕組み(e.g. MVCの内部の振る舞い、Caching)と、Pluginsの紹介をして終わる。

RoR3 Tutorialという本では、Herokuやrspecなどの有名どころのツールを使った開発方法を説明しているが、本書では、FixtureやScaffoldなどのデフォルトで備わっている機能を使った開発方法の説明に専念している。

個人的には、洋書ではこのようなサンプルを使った解説が流行っていて、和書では、レシピブック系(e.g. Rails 3 レシピブック、 Ruby on Rails 3 アプリケーションプログラミング)が流行っているような気がするので、うまく組み合わせて勉強すると効率的にRails 3を学べるような気がします。

2011-08-09

The power of less - 減らす技術 -




あなたの時間は、何よりもかけがいの無いモノだ。けれどそれは、仕事や家事、通勤、他者との関わり合いなどで、どんどんと少なくなってしまう。

自分にとって、本当に大切なモノを見極めよう。そして、それ以外のモノを減らしていこう。そうすれば、シンプルで、しかし、充実した暮らしが待っている。

では、どうやって大切なモノを見極め、それ以外のモノを減らしていくのか?それが本書の内容です。

Zen信者の僕にとって、とても参考になる事例が一杯書いてありました。興味があれば是非。

2011-08-04

裸のプレゼンターを読みました。




「プレゼンテーション Zen」で、従来と異なった、これからの時代で必要となる、デザイン性と禅の精神を兼ね備えた新しいプレゼンテーションスタイルを説き、「プレゼンテーション Zen Design」で、そのスタイルを確立させるために必要な、デザインの基本について説いた。そして、本書では、実際のプレゼンテーションの各段階(e.g. 準備、イントロ、エンディング)で、必要となる考え方と、具体的なステップを説いている。始めは、記されたステップ通りにスライドを準備・発表し、その後は、プレゼンの反省点を踏まえ、自分の持つ「自然さ」に最適化させていくと良いかもしれません。

今後、プレゼンテーションを1回以上する予定がある人にとっては、読む価値がある本だと思います。




2011-08-01

10日でおぼえるjQuery入門教室を読みました。




10日でおぼえるjQuery入門教室という本を読んだので、下記にそのレビューを記します。

僕のjQuery歴は、Web制作の現場で使う jQueryデザイン入門を読んだり、実際にjQueryを使ったウェブサイトを作ってみたりした程度です。そのレベルの人間から見た所感ですが、本書は、

- 1. よく使うselectorが網羅されている。
- 2. html/cssを変換するために使用されるメソッドも網羅されている。
- 3. 要素の行き来で使用するメソッド(e.g. next, parent)が網羅されている。
- 4. よく使うパーツ(e.g. tab, panel)が丁寧に説明されているので、参考にしやすい。

といった特徴があると思います。

また、既にjQueryについてある程度知識を持っている場合は、次のような手順で読むとサクサクjQueryについて勉強出来ると思います。

- 1. ソースコードを読んで、どう動くのか想定する。
- 2. 実行画面を見て、想定通りかどうかチェックする。
- 3.1. 想定どうりであれば、その項をスキップする。
- 3.2. そうでなければ、分からなかったor間違えた部分を、文章を読んで補完する。

僕の場合、この方法で効率的にjQueryを勉強する事ができました。参考になれば幸いです。