2013-11-12

TEDxRyukyu: 専門分野を超える難しさと価値


 TEDxRyukyu

光栄にも、2013年度の TEDxRyukyu に登壇する機会を頂けたので、沖縄で実施している教育プロジェクトのアイデアを共有させて頂きました。発表内容は後日公式HPにて公開されるとのことなので、具体的な内容はそちらでお楽しみ頂けたら、と思います。

今回は、発表内容についてではなく、TEDxRyukyu に登壇して学んだ専門分野を超える難しさその価値について書きたいと思います。というのも、今回の登壇を通して、自分が如何にぬるま湯に浸かっていたのかを痛感したからです。


1. 同じ分野の人達と話すと心地よい

同じ分野であれば話題も広がって話しやすい


専門分野で学んだことを、同じような分野を習得した人達と共有することは楽しいです。例えば、僕は Computer Science を専攻していたので、同じ分野を専攻した人であれば、ネット上で流行っている造語や技術的な専門用語を会話で使っても、理解してもらえることが多いです。また、専門分野が同じであれば、興味や関心の対象が似通っていることも多いので、共通の話題を見つけやすく、話が尽きることもありません。

次のプレゼン資料は、その典型的な例です。このプレゼン資料が使われた xHago というイベントの参加者であれば、ほとんどの方は楽しんでもらえるんじゃないかと思います。一方、そうでない方々にとっては、あまり面白くない内容だと感じられるかもしれません。

好きな表現方法で何かを伝えられると楽しいです。また、その内容を理解してもらえたら嬉しいです。当然、そうやって快適にコミュニケーションができるコミュニティは、居心地が良いです。


2. 専門分野を超えて伝える難しさ


Photo by Keita Teruya

しかしながら、TEDxRyukyu のような場では、先ほどのプレゼン資料のような表現は全く通用しません。というのも、同じ分野を専攻している参加者はごく少数で、そうでない参加者の方が、圧倒的に多いからです。

いつも使っている用語や表現を使えないことは辛いです。いつもなら、専門用語を使ってアイデアを短いフレーズで伝えたり、鉄板の表現 (例えば、話題のキャラクターのセリフを引用したスライドなど) を使って場を和ませたりすることもできますが、TEDxRyukyu のような場では、そういった手法が一切使えなくなります。このため、発表で使う用語や表現を丁寧に吟味し、それらを平易な表現に変換する必要がありました。

とはいえ、発表内容を平易で抽象的過ぎる表現にするのも考えものです。なぜなら、あまりに抽象的すぎる内容になれば、TED/TEDx で禁止されているエセ科学的な内容になったり、あるいは「結局、何が言いたかったの?」と思われる内容になってしまうからです。一方で、具体的な内容に踏み込みすぎると、話についていける人はごく少数になっていきます。この抽象度のバランスを調整する作業が難しかったです。

率直に申し上げて、こういったバランスを調整する作業はあまり楽しい作業ではなかったし、実際、発表前の僕はテンパっていたようです。また、僕自身、プレゼンテーションの練習をしながら「これが、もしIT系の勉強会だったなら...」と何度も考えました。自分がいつもいる快適なコミュニティを飛び出し、分野を超えてアイデアを伝えるということは、このような負荷が伴います。


3. 専門分野を超えて伝える価値


Speaker Yohei Yasukawa
Photo by Keita Teruya

それでも、専門分野を超えて伝える価値はあると僕は信じています。専門分野を超えた協力関係が、新しいアイデアや新しい手法を生み出し、そして、インパクトのあるプロジェクトが生まれると、経験を通して実感しているからです。

例えば、次のプロジェクトは、翻訳者 (当時) である八田さんという方と、開発者である自分とが、互いの専門分野を超えて共同で立ち上げたプロジェクトです。

Rails Tutorial
Rails Tutorial 翻訳プロジェクトの紹介スライド

翻訳x開発」が組み合わさって立ち上がったこの翻訳プロジェクトは、650ページもある大型本を、たった1ヶ月で完成させるに至りました。このプロジェクトの成果物である Rails チュートリアルは、企業や勉強会の題材として使って頂き、現在も、国内の多くの開発者に読まれています。実際、この分野横断的なプロジェクトから生まれた新しい翻訳手法 (Social Translating) は高く評価され、11月21日〜22日に行われる RubyWorld Conference の講演テーマとして採択されました。

これは、翻訳の経験と開発の経験とが、うまく組み合わさってできた成果の一例だと僕は考えています。

TEDxRyukyu は、このような分野を超えたプロジェクトを生みだす、土壌なのではないかと考えています。専門分野に留まり続けることは心地が良いし、分野を超えてアイデアを伝えることは、簡単ではありませんでした。それでも、上記のようなプロジェクトが生まれる可能性があれば、僕は分野を横断してアイデアを伝え合う価値は十分にあると信じています。そして、それが僕にとって TEDxRyukyu に登壇するモチベーションでした。

僕のプレゼンテーションがどれほど TEDxRyukyu に貢献できたのかは分かりませんが、それが分野を超えて対話することを促せたのであれば、大変嬉しいです。


最後に


1つ心残りな事があるとすれば、僕は翌日に子供・学生向けの Digital Fabrication のワークショップがあったので、After Party に最後まで居られなかったことです。400人以上もの来場者がいながら、僕が直接対話できた人は100人もいません。それが心残りです。

僕は FacebookTwitter個人サイトも持っているので、もしよければ Facebook Message や Mention/Direct Message などでお気軽にお声かけ頂けたら嬉しいです。何か面白いプロジェクトに繋がれば嬉しいな、と考えています。よろしくお願いします。

2013-10-08

第3期レキサスアカデミー受講生募集


沖縄型若年層向けIT高度人材育成事業レキサスアカデミーの3期生募集が始まりました!レキサスアカデミーでは,モバイルアプリやウェブサービスなどのアプリ開発プロジェクト,あるいは,3Dプリンタや Arduino などを用いた Digital Fabrication の開発プロジェクトを受講生が自ら立ち上げ,実際に手を動かしながら学んでいく Project-Based Learning (PBL) 方式の教育プログラム週末ものづくり講座を提供しています.

過去に受講生が立ち上げたプロジェクトには,ScreenX TV や Favtile のようなウェブサービスの開発,ひまつぶ居合といった iOS/Android アプリの制作,また,Home State Logger のような Arduino を使った電子工作プロジェクトなどがあります.

ScreenX TV

ひまつぶ

Home State Logger
(他の受講生の作品はコチラから)

今年のレキサスアカデミーでは,上記のようなアプリケーションの開発プロジェクトに加えて,3Dプリンタや工作機械などを使った Digital Fabrication プロジェクトにも対応できる環境を用意しました.これにより,例えば,次のような「シェアハウスの表札をデザイン・制作し,納品する」といったプロジェクトも立ち上げられようになりました.

ギークハウス沖縄の表札が出来るまで

本プログラムの詳細な内容については,次のスライド資料をご参照ください.


応募の〆切は10月14日(月)までとなっています.もし興味がありましたら,下記サイトから気軽に応募・お問い合わせしてみてください :D




ここまで読んで頂きありがとうございました!

2013-09-09

RubyWorld Conference 2013に登壇します



2013年度の RubyWorld Conference に登壇することになりました。当日の講演では、2013年度に公開した無料の大型チュートリアル「Ruby on Rails チュートリアル」を、Ruby コミュニティの力を借りて Social Translating したプロジェクトについてお話します。

具体的には、次のようなお話をする予定です。

  • Rails チュートリアルとは?
  • なぜ無料の大型チュートリアルの日本版を作りたかったのか?
  • どうやって 600 ページある大型本を1ヶ月で翻訳したのか?
  • 翻訳にはどんな仕組み・ツールが使われているか?
  • 面白いオープンソースプロジェクトを立ち上げる方法について。

もしよければ遊びに来て下さい :D

2013-08-17

#xhago4 でリモートLTをしてきました。


毎年お世話になっている eXtreme HAGO という沖縄のLT大会に、今回もリモート参加してきました。当日の詳しい内容については、こちらのブログ記事をご参照下さい。僕の発表内容については、上記スライドをご参照下さい。この記事では、リモートLTのやり方ついて簡単に紹介します。

ちなみに、背景的な話ですが、xHago に初出場したのは xHago2 のときで、今回は3回目の参加になります。開催場所が沖縄にも関わらず、毎年無事に参加できているのは、主催者の方々から「リモートLTでもOK」の許可を頂いているからです。おかげさまで、仕事やら遊びやらで移動することが多いのですが、毎年無事にリモートLTで参加できています。ちなみに、去年はカルフォルニアから、今年は東京からリモートLTをさせて頂きました。

さて、本題ですが、僕が xHago でリモートLTをするときは、次の3つのツールを使っています。


  1. TeamViewer
    - 会場にあるリモートLT用のPCをコントロールする用。
    - 自分の顔を映したりスライドを映したりを、全て自分で操作する。
    - エコー防止のため、音声はオフにしておくこと (参考)。
  2. Skype
    - 発表者の顔と音声を繋ぐ用。また、会場の雰囲気を知る用。
    - Google Hangout でも良いかも。
    - Skype が落ちても、TeamViewer さえ動いてれば自分で繋ぎ直せる。
  3. SpeakerDeck
    - 発表スライドを映す用 (要: 事前アップロード)。
    - リモートLT用PCがどんなOSでも操作方法が同じ。練習と本番が楽。
    - 体感的に、1. と 2. と併用しても動作が軽快だった(未検証)

とまぁ、こんな感じのツールを組み合わせて、毎年無事にリモートLTが出来ています。

ツールを選ぶ時に考えたポイントは、発表中は発表者だけで全てコントロールできるようにすることです。もちろん、運営者の方にプロジェクターへ繋いで貰ったり、Skype/TeamViewer を立ち上げてもらったりする作業は必要なんですが、経験的に、発表中は発表者だけでなんとか出来る環境をセットアップするのが重要かなーと感じています。というのも、「顔を映してくださーい」とか「スライド映してくださーい」といったリモート発表者と運営者とのやり取りは、オーディエンスにとっては雑音でしかないので、そういうのは極力取り除きたいな、と考えているからです。

あとは、うまくいかなかったときの対応策ですね。今までのところは、毎年に無事にうまくいってますが、途中でトラブルが発生した時は「Skype のチャットで会話しましょう」とか、「とりあえずそのセッションはすぐに中止して別のセッションに移動する(or諦める)」といった対応策も事前に話し合ってあると、運営がスムーズに進みそうで良さそうです。

細かいポイントですが、リモートLTでよく遭遇する問題点の1つに、自分の発表中の音声がエコーする点があります。これは会場の環境によっては防げないこともありそうなので、僕の場合は、もし発表中に自分の声がエコーがしてしまったら、音声を切って壁に向かってしゃべり続ける感じで発表するようにしています。

先ほど挙げた「オーディエンスへの雑音を極力無くす」と同じ理由で、咄嗟の対応が大事かなと考えているので、エコーが発生したら問答無用で音声を切るようにしています(ちなみに、先ほど例に挙げた「トラブルが発生したらSkype のチャットで会話しましょう」というのは、トラブル発生時には音声が届いていない可能性があるからです)。

*「詳しくは当日の発表動画を〜〜」と思ったのですが、どうやら録画がうまくいっていなかった模様ですorz。残念。

何かのご参考になれば幸いです。

2013-06-06

5年経って(ほんの少し)考える



懐かしいなーと思って、当時20歳ぐらいだった頃の、5年前の最初の記事を読み返してました。

しゃべれる理系:first diary

5年あれば、人は変われるんだなーっと、しみじみ。それだけです。

5年後は夢の30代っすね。5年後の僕は、2013年の頃の僕をどう見ているのかな?とかなんとか考えてるけどちょっとそろそろコード書かないとアレげでソレげ。

5年後も10年前の記事を読んでいたりして。主に、最初の記事は見つけやすいけど、途中の記事は目に付きにくいという現実的な問題で。

コード書きましょう,yasulab さん.

#RubyKaigi 2013 沖縄成分を担当しました




お疲れさまです、@yasulab です。実は初めての #RubyKaigi だったのですが、色々と発表&出展する機会を頂き、本当に嬉しい限りです。運営の皆様ありがとうございます!

#RubyKaigi および #RubyHiroba で担当したセッションは計4つあり、それぞれ思い入れがあるのですが、全部話すと結構長くなるので、時系列順にザックリと感想をまとめようと思います。


1. TWO CARTOON FOXES


THE 字幕担当 でした。具体的には、翻訳したり字幕調整したり、 Kevin さんと次の上映に向けてやりとりをしたり、などなど。「これで大丈夫かな?」とか「理解しやすいかな?」とかを考えながら、毎週末あーだこーだやっていました。当日のセッションでは、字幕映画が流れた後、拍手が鳴り止まない感じになっていて、なんといいますか ... とても良かったです。というか実は感動してました。はい。見てくれた皆様,あざす!


「当日の雰囲気は Ust で確認してね!」って言いたいところなのですが、残念ながら出来なさそうです。というのも、当日 Kevin さんも話されていましたが、実はあの映画は未完成で、完成するまでは非公開にしたい、とのこと。

ちなみに何が「未完成」かというと、色々と思うところがあるようですが、具体的には
  1. Rubyist だけではなく,もっと幅広い方々に楽しめるようにしたい.
  2. 新しい資料が追加されたので、それを取り入れたい.
  3. 十分な字幕表示時間を保つために,各シーンの尺を調整したい.
などが、主な改善したい箇所だそうです。これらに対応するために、諸処の作業をやっていくとのこと。ちなみに、現時点のバージョンまでで既に3年ぐらい掛かっていて、
「うーん、あと1年...もしくはそれ以上かかるかも」
だそうです。うまくいけば、来年の RubyKaigi で更新版が上映される...のかな?
Kevin 先生の次回作に是非ご期待ください!



2. RubyKaja 2013 - コミュニティアピール


こちらのセッションでは「Invitation to Okinawa.rb」という話をしてきました。残念ながら時間の関係上省いてしまったスライド(#台風そん や Okinawa.pie など)を全部盛り込んで、再度スライドをアップロードしました。これが沖縄在住エンジニア達(a.k.a. Hago-ist) のいつもの風景です(キリッ!!

スライド中でも紹介されていますが、沖縄 Ruby 会議を2014年1月18日にやりたいな〜って考えています。県内/県外を問わず「運営手伝ってもいいよ!」って方は是非 @yasulab まで!こちらも乞うご期待。



3. Lightning Talk - ScreenX TV


2日目のLTセッションで、Okinawa.rb の @tompng さんや、テキサス州の @joe_query さんと一緒に開発しているオープンソースプロダクト「ScreenX TV」の話をしてきました。本体の Production Code はまだ整備されてないので、一部は非公開のままではありますが、公開出来る箇所から順次 github.com/screenxtv で公開していきます。全然ドキュメントとかありませんが、もし本体の Production Code に触ってみたい方がいましたら、お声かけ下さい。招待します :D

発表動画(英語): http://www.ustream.tv/recorded/33573701/highlight/365943

また、発表動画中でも紹介していますが、先日、ライブコーディング風景を自分のブログに埋込む方法の詳しいやり方を Qiita に投稿しました。こんな感じで、自分のブログにライブコーディング風景を埋め込めるので、もしよければ是非試してみてください!




4. Ruby on Rails Tutorial (第2版) - 日本語化プロジェクト


RubyHiroba で、Ruby on Rails Tutorial 翻訳プロジェクトの紹介をしてきました。Google Translator Toolkit を使って、少しずつ翻訳しています。なお、著者の Michael さんと色々と相談した結果、
Rails 4.0 系はβ版で,今後どんどん更新していくつもりなので,まずは 3.2 の翻訳を強くオススメするよ.また,3.2 が終わったら言ってね.今やっている 4.0 を GitHub にあげるよ.(意訳)
と諭されたので、まずは Ruby on Rails 3.2 Tutorial (2nd Edition) からやろうかと考えています。といっても、Google Translator Toolkit の翻訳メモリを使えば、3.2 と 4.x の差分だけ翻訳するだけで良さそうなので、まずは 3.2 をやり、その後、4.x との差分をやろうかなーと考えています。

また、ラフな翻訳ではありますが、翻訳の草案が終わった章から、順次公開していきます。もし誤字/脱字、誤訳等を発見しましたら、お気軽に @yasulab までご連絡頂けると嬉しいです。


最後に、もし「翻訳手伝ってもいいよ!」って方がいましたら、下記 Facebook グループまでお越し下さ〜い :D

Ruby on Rails Tutorial 翻訳グループ - Facebook
https://www.facebook.com/groups/japanese.railstutorial.org/



というわけで、僕の初めての RubyKaigi 2013 はこんな感じでした。

他にもやってみたい事とか、やりたいプロジェクトとかがたくさんありますが、中でも最もやってみたいと思えた上記のプロジェクトから、MDD (Motivation-Driven Development) で取りかかっていこうと思います。

よろしくお願いします。

2013-05-31

ScreenX TV Demo - Embed Code

2013-04-13

震災対策アプリが20万DLを超えました!


震災発生直後に友人らと一緒に開発を始めて、3月12日にリリースした震災対策アプリ「ホイッスル on Android」が、ついに20万ダウンロードを超えました!

ホイッスル on Android は、当時、学生時代に公開したあらゆるプロダクトが全て失敗に終わっていた時期に、初めてユーザに認めてもらえた思い出深いオープンソースプロダクトです。これがキッカケで Android Bazaar and Conference 2011 を始め、CoderDojoRuby CommunityOpenSource Cafe などのオープンソースコミュニティに積極的にコミットするようになったり、レキサスアカデミーのような仕事に繋がったりしているので、今になって振り返ると、このプロダクトをリリース出来たことは人生の転機だったのかな、と思います(そうでなければ、恐らく就職活動をしていたと思います)。

ホイッスル on Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.sorarier.whistle

昔も今も、何かを始めようとしては結構失敗していたりしますが、それでも長く続いてるところを見ると、僕はやはりこういう活動が好きなのかなーと思います。

ちなみに最近は ScreenX TV という、オープンソースな開発者向けターミナル配信サービスも開発・運営してたりするので、もしよければ遊んでみてください :-)

ScreenX TV
http://screenx.tv/

ScreenX TV - GitHub
https://github.com/screenxtv

ScreenX TV を使った勉強会の風景
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.10151285258565869.466754.715330868&type=1&l=3e12682623

明後日がちょうど誕生日なので、ちょっと早めの良い誕生日プレゼントになりました。
今後とも、YasuLab (先日ついに給与支払い事務所になりました) と、僕たちのプロダクト・プロジェクトをよろしくお願いします m(_ _)m



2013-02-18

RubyConf Taiwan で登壇してきました.




2012年12月に台湾で開催された RubyConf Taiwan (台湾) に Speaker として出席してきました。当日話した内容は「Remote Pair Programming」についてです。仕事で東京・沖縄・アメリカにいるメンバーと Remote Pair Programming をしているので、そのときに使っている環境やサービスなどについて紹介してきました。

元々は札幌Ruby会議で高橋会長から「RubyConf Taiwan があるから発表してみたらどう?」という話を頂いたのがきっかけでした。その後、RubyConf 台湾の公式サイトで「A Journey into Pair Programming」というセッションを見かけたこともあり、「Remote Pair Programming の話をするとオーディエンスの方々も満足するかなー」と思って発表した、といった経緯になります。あと、12月は沖縄いいたので、台湾が近くて気軽に行けたから(約1時間半!)という理由もあります。

# 関係ない話ですが、たった1時間半のフライトなのになぜか機内食が出た不思議。復興航空とか使えばもっと安くできたのかなー。

なお、当日の発表はこちらから閲覧できます。ちょこちょこ変な英語を使ってたりしますが、スライドがあるので当日の雰囲気や内容は伝わるかなーと思います。



米国留学中に英語発表は何度か経験しましたが、数百人の方々を前にして技術系の発表をするのは初めてだったので、なかなか緊張しました。変な英語も使ってましたしね。でも twitter を見た感じだと好評だったみたいなので、もし需要と機会があれば、今後も少しずつ海外のカンファレンスで登壇していこうと思います。

最後に

今回の登壇に関して、色々な方々にご協力/応援/好評していただきました!ありがとうございました!





また、当日紹介した ScreenX TV というターミナル配信サービスは、その後も台湾の方々に継続的に使ってもらってるようです。発表して良かった!


# ただ、周囲の反応を見ると、勉強会ハッカソン、1対多の教育用途 (上図)、オープンソース活動などとの方が相性が良さそうです。本格的に Remote Pair Programming するなら join.me を使ったり、専用の共同開発環境を構築した方が良いかも...?

ScreenX TV を使ってライブコーディングを配信する - Qiita
http://qiita.com/items/a2443c4cc1e710f862d2




2013-02-12

ScreenX TV の解説を配信しました && 沖縄で合同Ruby勉強会を開きます。




東京Ruby会議10での発表「Rails Hackathon in Okinawa」においてターミナル配信サービス「ScreenX TV」を紹介したのですが、思っていた以上の好評を頂けたようで、とてもうれしいです。ありがとうございます。

その ScreenX TV についてですが、その翌日、中の人による中の解説(開発の経緯や使い方、ユースケース、内部のシステムなど)を下北沢オープンソースカフェで配信しました。配信にご協力して頂いた下北沢オープンソースカフェや Concrete5 部の皆様、ありがとうございます!

なお、配信の詳細はこちらから。



発表の最初でも少し説明したのですが(残念ながら最初の部分だけ録画は失敗したようです)、ScreenX TV は、Okinawa.rb のメンバーでもあり、レキサスアカデミーという沖縄型高度IT人材育成事業の受講生でもある @tompng さん (と僕) が Rails Hackathon in Okinawa に参加したときに開発したプロダクトです。

元々はハッカソンなどで、コーディング風景をリアルタイムで中継する用途で作られたのですが、現在は、個人ウェブサイトに iframe で貼り付けて使っているケース(上記動画の5分5秒)や、勉強会で使っているケース(上記動画の28分15秒)などがあるようです。ハッカソン用に作ったものですが、とはいえ、特に用途を絞っているわけではないので、もし他にも何か面白いアイデアが思いついたら是非お気軽に使ってもらえたら幸いです。

ScreenX TV
http://screenx.tv/

なお、動画中でも紹介いたしましたが、「実験的に ScreenX TV を勉強会で使ってみよう」という話が少しずつ進んでいき、2013年2月17日(日) の午後1時から沖縄の合同Ruby勉強会で使って頂けることになりました。ScreenX TV を使っているので、沖縄にいる方ではなくとも、当日 ScreenX TVのサイト を訪れてもらえれば、色々な方のコーディング風景を眺めて楽しむこともできるかなーと思います。もしお時間があれば、是非お立ち寄りください。

また、沖縄にいる方であれば、勉強会に参加して(あるいは、会場に立ち寄って)頂けると嬉しいです。当日は Creators Residens さんの巨大スクリーン(250インチ!!)を使って、コーディング風景を投影する予定となっているので、他人がどのようにコーディングをしているのか巨大スクリーンで眺めることができます。

Okinawa.rb+lex.rb 合同勉強会 vol.1
http://atnd.org/event/okrb1

もしよければご参加くださーい :)

2013-02-10

東京Ruby会議で登壇してきました #tkrk10




壇上の様子.  収容人数は700人とかなんとか...

大雪のために中止となった東京Ruby会議の2日目午後の部ですが、スポンサーの方々や運営の努力のおかげで、幻の東京Ruby会議3日目(劇場版)が開催されました。そこで、僕は11月に行われた Rails Hackathon in Okinawa (と沖縄とOkinawa.rb)について簡単に報告させて頂きました。

当日のスライドはこちらから。



発表中に紹介させて頂いた ScreenX TV (Rails Hackathon in Okinawa の優勝作品) についてですが、明日(2月11日)の午後6時ぐらいから下北沢オープンソースカフェで解説します!具体的には、ScreenX TV の使い方や使用例、内部のシステム、また、ScreenX TVが今の形になるまでの試行錯誤の道程などを紹介させて頂く予定です。当日は Livestream を使って配信もする予定なので、もし興味があれば是非覗いてみてくださーい。

ScreenX TV
http://screenx.tv/

下北沢オープンソースカフェ - Livestream
http://new.livestream.com/shimokitazawa-osscafe

最後に、当日会場に来てくださった皆さん、また、登壇する機会を作って頂いた運営の皆さん、ありがとうございました!沖縄に来るときは是非ご連絡くださ〜い :)